本を読む前の悩み
「職場では評価されているけど、今の仕事が好きなわけではない」
「回りの同僚は仕事に思い入れを持っているのが羨ましい。自分は人生をムダに過ごしてしまっていると感じてしまう」
「好きなことを仕事にしてみたい。」
そんな風に悩んでいるかたは多いのではないでしょうか。
いまのわたしがまさにそうです。
いまの仕事は、正直向いていると思っています。
会社では、ありがたいことに大きな仕事を任されていて、5年間必死にやってきたから実績もあります。
上司やチームから頼りにされている、そういう喜びはあります。
でも、、、
燃え上がるような情熱を持ちたい、寝ても覚めてもそのことを考えてる、
命の限りに、ちぎれるほど頑張ってみたい。
将棋の藤井聡太くんや野球の大谷翔平さん、あるいは、『バカボンド』の宮本武蔵みたいに、なりたい。
「おれは一生かけてこれをやるんだ!このためにおれは生まれて来たんだ!!」
そう思えるくらいの、天職に、自分だけのテーマに出会いたい、若い頃からずっとそう思っています。
人間に必要なのは仕事ではなくテーマなんじゃないか、最近ではそう考えています。
天職は見つかる、必ずたどり着ける、そのことだけはわかる。確信がある。
モチベーションが高まりすぎて妹にラインをしたこともあります。
天職を見つけたいのです。
そこで、天職を見つけるためにこの本を読みました。
『やりたいこと探し専門心理カウンセラーの 日本一やさしい天職の見つけ方』
本日は、この本からの「学びと気付き」をこのブログに書いて残したいと思います。
学び・気づき
毎日嫌いな食べ物で幸せに生きられるか?
あなたは毎日嫌いな食べ物だけを食べて幸せに生きられるでしょうか?
きっと無理ですよね。いくら長生きできると言われても、嫌いなものばかりを食べる人生なんて耐えられないと思います。
仕事も同じではないでしょうか。
毎日毎日、自分が好きになれない仕事を何十年も続けて、安定した人生と言えるのか。
充実した人生を送るために、天職を見つけることを著者は勧めます。
では、天職はどうしたら見つかるのでしょうか?
天職の3つの要素
天職には3つの要素があると著者はいいます。
1.内発的動機づけ
1つめは「内発的動機づけ」です。なんだか難しそうですね。でもカンタンです。
これは、好きという気持ち です。もう説明の必要もなく、自分からやりたいと思ってやること。
「やっぱりこれに挑戦してみたい」
「これが好きだからやっている」
「この仕事なら やりがいを感じられる」
こういうのは当然、やる気が出ますよね。 そういう「内発的動機付け」が大事だと著者は言います。
少しは好きな要素がある仕事 多少は興味や関心を持てる仕事。
そうでなければ長く働き続けるのはとても難しい。
少しも好きな要素のない仕事を、ただお金のために我慢するのでは心がすり減っていつか潰れてしまいます。
「天職探し」の本というと、うさんくさいと思ったでしょうか。夢のようなことをうたう本だと思ったでしょうか。
こういう地に足のついた内容の本です。
2.自己決定要因
2つめは「自己決定要因」です。これまた難しい言葉ですね、でもカンタンです。
自分で決めるということです。それだけです。
ハリーポッターを引用しています。ハリーが組分け帽子に寮を決めてもらうシーン。
帽子はハリーにスリザリンを勧めますが、ハリーはスリザリンは嫌といいます。
最後にはハリーの意思を尊重してくれます。
自分で決めた道でなければ本気になれるわけがない。本気になれない人生が、面白いわけがない。よく考えてみれば当たり前のこと。
自分で考えて自分で決める、それが大事なんですね。
組み分け帽子はただ、適性を判断するだけではありません。適正も大事だけれど最後は本人の意思を尊重して決めてくれる。
自分のやりたいことは自分で決めるしかない。人から言われた通りにやるだけでは天職にはつけない。
「ちゃんと自分で決めること 自己決定要因が大事 そうやって逃げずに 自分で決めた人だけが天職を見つけられるんですよ」
3.意味への意思
これいいな かっこいいですね。
「私の仕事ってなんか意味ない気がして」とわたしも感じるときがあります。
人の役に立っていても自分にとって意味があると感じるかどうかが大事です。これは先日読んだ本で出てきた、ブンジュ村の教えと一緒です。
「人が喜んでも自分が喜びを見いだせないならそれはやめとけ」
『今日、誰のために生きる?----アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語』
大切なのは自分の価値観にとって、その仕事に意味があるかどうか。
「大事なのは単に、人の役に立てばいいということではないということ。
それが自分自身の価値観で見た時に意味を感じるかどうかが大事なのです。」
自分の仕事に何の意味もないと感じた時、人の心は病んでいく。
この仕事には意味がある 何に対してそう感じるか 最も相談者さんの個性を感じるのはこの部分です
意味 って人それぞれなんだな意味のあることをしないと苦しいのは当たり前なんだな
人の役に立つのは当然のこと それだけでなく 自分自身の価値観としても意味があると感じる仕事であること
それは天職の要素として欠かせないもの
天職の3つの要素をまとめると、こういうことです。
自分の好きなこと
自分で決めたこと
自分が意味を感じること
これらを満たすのが天職だと著者は言います。
まずは1日5分だけ行動してみよう
アガサクリスティですら遅筆で有名だった。
つまり、人間はどれだけ好きなことでも、先延ばしをする生き物である。
だからこそまずは1日5分だけ行動してみましょう
自分の好きなことを1日5分だけでもする、それが天職につながる行動
天職を見つける逆転の発想
天職を見つける逆転の発想は天職を受け入れること
「自分が何を好きになるかは 実は自分自身では選べない。 突き詰めて考えていくとやりたい仕事は自分で選ぶのではなく、人生から与えられているものとしか考えられない」
これは衝撃的でした。確かにそうです。好きな物って自分で選んでないですよね。
既に人生から与えられている、と。
実は僕たち人間は好きなことすら、人生から与えられ問われている。
「ただ生まれてみたら絵を描くのが好きな人間に生まれていた」本当にただそれだけのこと
好きな食べ物や 好きな異性のタイプだって自分で選んだわけじゃありません。
それは偶然とも言えるし 必然とも言える。
好きになることが自分の人生に与えられていた、そんな風にしか表現のしようがありません。
天職を受け入れること
自分の好きなことを受け入れるのは、とてもつらいことだ。
それを仕事にして食べていくのはとても大きな試練でもあるから。
1日にたった5分でいいから好きなことに関わる時間を作ってみる。
たったそれだけのことで天職に近づける。
天職をみつけるメリット
天職の報酬は何でしょうか。
不安ながらも一歩を踏み出した瞬間その人の精神は強くたくましくなり始めています
この順番がとても大事で、最初から強い精神があって一歩踏み出したのではありません
逆に一歩踏み出したからこそ そこに石や熱量が湧いて強くなるのです
一歩踏み出したその時その瞬間、もうお金などどうでもよくなっています
そう思われるのはたった一瞬かもしれない
すぐにまたお金の不安はやってくるけれども
そういう瞬間が確かにあります
その一瞬を味わえたなら 人生が無駄でないと思えるほどの一瞬があるのです
つまり天職を果たす報酬として、お金や名誉ではなく、
そういう満ち足りた深い善の感情なのでしょう。
これがこの本で言うところの天職を見つけることの究極のメリットです。
そういう充実感があるが故に熱心に打ち込むことができる
その結果として 良い 仕事ができる
そうすると自然とお金がついてきやすくなる
わたしの場合の好きなことは勉強、自己成長、それを人に伝えること、共有することです。
だからこのブログを書いています。