「感動は、つくれる」
みなさん、最近感動してますか?毎日いそがしいのに「感動」なんて言ってる暇ないですか?「感動」とかそんなことよりも、目の前の仕事のほうが大事ですか。そうですよね、わかります。
でも、「感動的な言葉」をつくれるとビジネスで成功します。と言ったら、少しは興味を持っていただけるでしょうか。
今日は、佐々木 圭一さんの『伝え方が9割』を紹介します。著者は、人に響くコトバをつくれると、就職や昇進で「ノー」を「イエス」に変えられる。年収アップできる、希望の仕事につける可能性が高まる、と主張します。だって「伝え方が9割」なのだから。
本書は「誰でも再現できる」「シンプルな方法」で、コトバ/伝え方を磨くためのガイドです。結果的に、あなたがビジネスで成功するためのヒントを得られます。
3つの引用
いつものように、本から3つの学びを引用して紹介し、解説します。
「ノー」を「イエス」に変える技術の答えは、相手の中にあります。
1つめのポイントは、「ノー」を「イエス」に変える技術です。
わたしが転職活動をする場合、志望先の会社から不合格(=ノー)の返事を、少しでも合格(=イエス)に近づけたいと思います。そのための技術が以下の3ステップです。
自分の伝えたいこと、たとえば「御社で働かせてください」をそのまま言葉にしても、
相手に受け入れられて内定が出ることはないでしょう。
そこで、相手の頭の中を想像する必要があります。
面接官の頭の中を想像してみると、
たとえば「この人は当社に利益をもたらす能力があるだろうか?」と疑問を持っているとします。
その場合、相手のメリットと一致するお願いをつくります。
ということは「私を御社の売上目標達成に貢献させてください」というメッセージを伝えられれば、少なくとも採用する検討はしてもらえるはずです。
これが「ノー」を「イエス」に変える技術です。
そうだ 京都、行こう。
2つ目はサプライズ法というテクニックです。
これは印象的なコピーに、多く使われているテクニックです。
「そうだ 京都、行こう。」の「そうだ」の部分がそれに当たります。
「京都に行こう」というのが伝えたいメッセージです。
ただし、「京都に行こう」だけだと、人の心には響きません。
そこで、「そうだ」という言葉を頭につけることで、読む人や聞いた人を引き込む効果があると思います。
ほかにも「あ、小林製薬」もサプライズ法の活用がされています。
会社名に「あ、」をつけただけで、「あ、小林製薬」という唯一無二のコピーになっています。
また、最もシンプルなサプライズワードは「!」をつけることだといいます。
これも本書に出てきた例ですが、
「かつどん」を「かつどん!」と書くだけでメッセージを伝えようとしている感じが出ます。
と言った具合に、意外性のあるフレーズをつけることで、シンプルでも人を掴むメッセージになる、
というのは真似したいと思います。
考えるな、感じろ
3つ目はギャップ法です。
「考えるな、感じろ」というのは、「感じろ」が伝えたいことです。
そこにあえて、正反対の「考えるな」を先につけることで、よりメッセージが強くなるという具合です。
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」
「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。」
いずれも非常に印象的な言葉だと思いますが、
正反対のワードを前半に入れることで主張を強調しています。
正反対の言葉を前半にもってくれば、強い言葉をつくれる、と著者はいいます。
明日からできる3つの行動
ここまで佐々木 圭一さんの『伝え方が9割』から、
わたしが特に学びになったポイントを紹介してきました。
最後に、紹介した本書からの3つの学びから、3つのtodoに落とし込んで終わりたいと思います。
ぜひ、実際に手にとって読んでみてください。
以上、佐々木 圭一さんの『伝え方が9割』をご紹介しました。
「コトバを磨きたい」すべての人に、この本をオススメしたいと思います。
感動は、つくれる。