『7つの習慣』に文庫本はあるのか?
『7つの習慣』を読んでみたいと思い、先日本屋に行きました。お店に在庫はあったのですが、ハードカバーの単行本しか置いていませんでした。移動中に電車の中で読んだり持ち歩くためには、文庫本の方が軽くて便利です。そう思い、Amazonで探したのですが文庫版の『7つの習慣』は見つけられませんでした。2024/5/2の現時点では、日本語で書かれた『7つの習慣』の文庫本は存在しないようです。(間違っていたら教えてください。)
その代わり、新書サイズの『7つの習慣』がAmazonにありましたのでそちらを購入しました。こちらは単行本よりもサイズが小さくて持ち運びやすく、ソフトカバーなので折り曲げられます。比較的、扱いやすいと思います。
今日は、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』スティーブン・R・コヴィー (著)からの学びを紹介します。
「"よく"生きろ!」というメッセージ
『7つの習慣』の内容をヒトコトで表すと、
「"よく"生きろ!」というメッセージです。これだけです。
これが『7つの習慣』の主張だと、わたしは解釈しました。
より正確にいうと、「7つの習慣」に従って生きると成功できるよ、ということを言っています。
ご存じない方のために説明しておくと、『7つの習慣』という本は、世界で4000万部、日本で250万部売れた、世界で一番有名な「成功の教科書」みたいな本です。
じゃあ7つの習慣ってなんなのか?となりますので、引用しますね。
第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
第6の習慣 シナジーを創り出す
第7の習慣 刃を研ぐ
完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ) 新書 – 2020/1/30 スティーブン・R・コヴィー (著)
この習慣を身につけると成功できるそうです。
うん、そうですか。そうなんですね。
なんか、分かるのもあるし、さっぱり分からないのもありますよね。
解説しますね。
「7つの習慣」ていうけど、3つで良くないですか?
「7つの習慣」って言うんですが、7つも覚えられないので3つにしましょう。
本書によると、
第1の習慣~第3の習慣が"私的成功"
第4の習慣~第6の習慣が"公的成功"
第7の習慣が"再新再生"
という風に、7つの習慣を3つのグループに分けてくれています。
まずは私的成功をしてから、そのあと公的成功について考えるということにして、「7つの習慣」の最初の3つだけ学ぶことにします。
あと、「再新再生」ってなんですかね。分かりません。
第1の習慣「主体的である」とは、「自分で選ぶ」こと
ここからはちゃんと本の解説をしますね。本当に、ちゃんと読みましたからね。
第1の習慣は「主体的である」ことです。
著者によると、これが一番大事なんだそうです。「主体性という筋肉が他の6つの習慣の土台」だと言っています。
これはわたしの解釈ですが、
「主体的である」というのは「自分で選ぶ」ことだと思います。
本の中に「率先力を発揮する」という表現も出てきます。
もっと良い仕事に就きたい人がアドバイスを求めてくる、それに対して「率先力を発揮しなさい」と伝えています。
自分で試験を受けて、業界のことを調べて、入りたい会社の課題をみつけて、それを解決する能力が自分にはあります、と売り込みなさいと著者は説きます。
これが「率先力」だといいます。
同じように「選択」という言葉も本に何度も出てきます。難しい状況でも、そこから少しでも前向きな行動をとることは自分で「選択」できるというわけです。
つまり、自分で主体的に動いて、自分でコントロールできること、にだけ労力をかけなさい、というアドバイスです。
これが第1の習慣「主体的である」の解説です。言い換えると「自分で選ぶこと」です。
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」とは「イメトレ」
第2の習慣は「終わり思い描くことから始める」です。
これは、「自分の人生の最後を思い描き、それを念頭に置いて今日という一日を始める」、という話でした。
正直、わかりにくいですよね。
わたしなりに言い換えると、第2の習慣は「イメトレ」です。イメージトレーニングが大事だよと言っています。
イメージトレーニングという言葉は、わたしが思いついて当てはめたのではなく、この本の中にも何度も出てきます。
一流のスポーツ選手は試合で緊迫する場面のイメージトレーニングをすることで、パフォーマンスを高めるという事例が紹介されています。
また、「すべてのものは二度つくられる」という印象的な表現でも説明されます。その続きを引用します。
「すべてのものは、まず頭の中で創造され、次に実際にかたちあるものとして創造される。」
これを家に例えて説明されています。
最初にイメージを膨らませて設計図を書いて計画を立てて、それから実際に工事を始めますよね、ということです。
前半が「頭の中の創造」で、後半が「実際にかたちあるものとして創造」ということです。
ビジネスにしても、最初に計画を綿密に立ててから、実際に商品を作って販売しますよね。
これらも一種のイメージトレーニングですよね。事前に計画を立ててから、本番に臨むということです。
これは個人の目標設定にも当てはまると思います。
「夢を紙に書くと実現する」、とか言いますよね。
わたしも『非常識な成功法則』を読んでから、毎日紙に書いた目標を眺めるというのを実践しています。これも続けていると、状況がリアルにイメージできたり、家族に事あるごとに話すことで口に出して、イメージが具体的になっていく実感があります。これはイメトレそのものですよね。
ということで、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」とは「イメトレが大事だよ」ということです。最初からそう言ってくれればいいのにね。
第3の習慣「最優先事項を優先する」とは「ノーを言う」こと
第3の習慣は、時間管理についてです。これは個人的にすごく納得しました。痺れました。
「最優先事項を優先する」、そうだよね。大事だよね。読んで深く頷きました。
仕事でもそうですよね。やることが多く忙しくなってくると、todoリスト書きますよね。
todoリストって、ただ書き出すだけでもいいのですが、優先順位をつけなさいよ、とこの本ではいいます。
仕事の基本だと思いますけど、急な案件は入ってきますよね。「ちゃんと断ってますか?」
大事なことを後回しにして、急ぎだけど大事じゃないことを優先してませんか?という話ですね。
耳が痛いです。
優先順位をつけるというのは、言い換えると最優先でないことに対して「きちんとノーを言う」ことだと思いました。
難しいですよね。
下のような表現で指摘しています。
「最良」の敵は「良い」である
これ、名言です。
さらにこう続きます。
緊急な用事が「良い」ものであっても、それを端から受け入れていたら、あなたにとって「最良」なものに手が回らなくなる。あなたにしかできない貢献ができなくなる
本当にそのとおりですよね。
第3の習慣「最優先事項を優先する」とは「ノーを言う」ことでした。
まとめ
ここまで『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』スティーブン・R・コヴィー (著)を紹介してきました。
7つの習慣のうち、3つの習慣を解説しました。
最後に、紹介した本書からの学びから、todoに落とし込んで終わりたいと思います。
そのまんまですね。非常に学びが多くていい本でした。
以上、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』スティーブン・R・コヴィー (著)をご紹介しました。
成功したい人、家族の幸せを願うすべての人に、この本をオススメしたいと思います。