浅田すぐるさんの『ひと目でわかる! 見るだけ読書』 を紹介します。
この本のメッセージを一言で表すと、「ビバ読書!」です。
「みんな本を読もう」と言うメッセージです。
ただし、何を読むか?、どう読むか、どう活かすか、の3つが重要だと語ります。
完全に同意です、わたしもそう思います。
著者の浅田さんは、学んだことを紙1枚にまとめるスキル、「1枚」ワークスを推奨しています。トヨタで働いていた時代に身に着けた「1枚」書くだけのスキルを武器に独立され、現在はビジネスパーソンの学習支援の活動をされているそうです。
本書の概要
この本はブックガイドになっています。
著者が「紙1枚スキル」を読書に活用して、名著からエッセンスを抜き出した1枚を公開しています。
この1冊を読むだけで、23冊もの名著からの学びを吸収できます。
コスパ最高、タイパ最高の本だと思います。
本書では、名前は聞いたことあるけど、読んだことのない名著を著者が紙1枚にまとめています。23冊の本が紹介されていますが、この「紙1枚まとめ」が素晴らしいです。もはや自分で本を読む必要がないと感じるほど、優れたまとめでした。その中からいくつかを引用して紹介します。
『アイデアのつくり方』ジェームス W.ヤング (著)
まず、『アイデアのつくり方』という本の紹介です。著者は一言で以下のようにまとめています。どんな内容の本なのかは、タイトルでわかりますよね。「アイデアのつくり方」の本でしょうね、そのまんまです。では、「アイデアのつくり方」とは一言でいうと何でしょうか。
アイデア創出の本質は「早めの着手」
正直、このヒトコトでだいたい分かったという気もします。なるほど。アイデアが湧くまでに長い時間がかかる、だからこそさっさと情報収集して早めにアイデア出しに取り掛かることが重要だということです。アイデアが「孵化」するまで待つ時間が必要だからだということです。
はい、もうこれで1冊終了です。これで『アイデアのつくり方』のいちばん大事な主張は消化できたと感じます。実はわたしも昔この本を読んだことがあるのですが、どんな内容か覚えていませんでした。すみません。せっかく時間を書けて本を一冊読んでも、内容を忘れてしまったら読んだ意味がありません。であれば、いちばん大事な「ヒトコト」をきちんと消化する方が身になります。
『二宮翁夜話』二宮 尊徳 (著)
次の本は『二宮翁夜話(にのみやおうやわ)』です。著者は二宮尊徳(にのみやそんとく)、二宮金次郎と言ったほうがわかるかもしれません。二宮金次郎さんといえば、小学校の銅像が有名ですよね。
薪を背負ったまま、熱心に本を読んで勉強する姿は、昔から小学生のお手本にされてきました。『二宮翁夜話』は、勉強熱心な二宮金次郎さんの教えを書いた本であるそうです。その本を著者は、ヒトコトで下のようにまとめています。
代表的日本人でありたければ、「読んだ後の実践」を貴ぶこと
ふむ。「代表的日本人でありたいかどうか」は人それぞれかと思いますが、「本を読んで学んだら実践しなさい」と言っています。読むだけでなく実践が大事、いまどきの言い方だと、「インプットだけでなくアウトプットしなさい」となるでしょうか。古めかしい言い方ですが、知行合一("ちこうごういつ"と読みます)と言ったほうが、分かりやすいかもしれません。「"知る"ことと"行う"こと、一緒にやりなさいね」、といった感じでしょうか。家族に「読書もいいけど、"知行合一"が大事だよ」とか言えたらカッコいいですね。嫌われるかもしれませんが。
はい、これで2冊読めて?しまいました。いや、読んではいないのですが、一冊の本から一つの学びを得られたと思います。著者の浅田さんによるまとめが分かりやすいので、読んだ気になります。でも、"学び"を得るのが目的の読書であればもうこれでいいかな(笑)、という気もしてきました。
「なんだか疲れが・・・・」の理由は、「◯◯◯」が枯れているから
最後に紹介する本は『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン (著)です。この本は、海洋生物学者が「未知なる神秘に目をみはる感性を取り戻し、発見の喜び」を提唱した世界的ベストセラー、らしいです。ちょっとどんな本なのか、よく分かりませんね。「センス・オブ・ワンダー」というコトバも、ちょっとピンとこないです。
『ひと目でわかる! 見るだけ読書』では、ヒトコトで以下のようにまとめています。
「なんだか疲れが・・・・」の理由は「好奇心」が枯れているから
「紙1枚まとめ」を読むと、上のヒトコトのあとに、つぎのように解説が続きます。
なぜこうまとめた?
- どう成長? も大事だが、成長し続けるには活力が不可欠
- 人生100年、生涯学習と言われても、疲れ切っていては何も続かない
- この本を読むと疲れが癒される&実際に自然を歩くと気力が充実してくる
ここまで読むと、どういう内容の本なのか、とりあえずわかりますよね。
生物学者が「実際に自然を歩くと気力が充実してくる」と主張する本だとわかります。
たしかに仕事で本当に忙しくなると、それまで頑張れた仕事が急に進まなくなります。
さらに、疲れたからと休みをとっても、趣味の読書や映画を観る、ゲームもやる気が出なくなることがあります。それが自然に触れ合うことで回復する、ということだと思います。
なるほど、ちょっと読んでみたくなりました。「なぜ自然に触れると活力が戻ってくるのか?」は、実際に本を読んでみないとわからないですが、少なくとも本のメッセージは分かった気がします。
まだまだある「紙1枚」まとめ
本書では、ほかにもたくさんの「紙1枚」まとめが紹介されています。以下は一例です。
本のタイトルは聞いたことはあるけど、読んだことないという方もいるのではないでしょうか。
聞いたことある本/有名な本は、いい本であることが多いです。多くの人が読んで読みつがれてきてますから、学びがあることが多いです。でも自分で読む必要はありません。『見るだけ読書』でまとめられていますから、忙しい方にぴったりですね。
ビバ読書!あなたも本を読もう!
ここまで、浅田すぐるさんの『ひと目でわかる! 見るだけ読書』の紹介をしてきました。
著者にならって、この本のメッセージを、私なりにヒトコトで表してみます。
「ビバ読書!あなたも本を読もう!」です。
著者は、本からの学びをビジネスに活用していくこと、そのために「紙1枚」まとめが有効だといいます。本を読んで学び、ビジネスに活用して成功してください。というメッセージを受け取りました。明日からも本を読んで学び、自分に活かしたいと思います。本って素晴らしいですね。
毎日のブログで本を紹介していますが、より簡潔にヒトコトで表現するのを明日から実践しようと思います。
それを見て「へえ、面白そうな本だな」「読んでみよう」と思っていただけるブログを目指します。
ぜひ、実際に手にとって読んでみてください。
以上、浅田すぐるさんの『ひと目でわかる! 見るだけ読書』をご紹介しました。
「本を読んで成長したい」すべての人へ、この本をオススメしたいと思います。
ビバ読書!