今日は『成功はゴミ箱の中に: レイ・クロック自伝』を読みました。
レイ・クロックは、マクドナルドのフランチャイズを世界的なファーストフードチェーンに育てた伝説的な人物です。
ユニクロの柳井さんやソフトバンクの孫さんも「これが僕たちの人生のバイブル」といいます。
本書の「はじめに」を柳井さん、「おわりに」を孫さんがそれぞれ書かれています。
また本書には、柳井さんと孫さんの特別対談も収録されています。
レイ・クロックは、なんと52歳でマクドナルドのフランチャイズを初めたといいます。
それまではミキサーのセールスマンとして長いキャリアを積んでいましたが、
セールスで偶然見つけたマクドナルド兄弟のハンバーガーレストランと出会います。
その店の「シンプルなメニュー構成、標準化された調理手順、セルフサービスによる効率化」などに感銘を受けたクロックは、チェーン展開をしたいと考えます。
そのマクドナルドのシステムを全国に展開したのがファーストフードチェーンという発明でした。
ここからは、本書で特に印象に残った箇所を紹介しておきます。
幸福をつかむかどうかは自分次第
「人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分次第」
レイ・クロックの言葉です。チャンスを逃さずつかめ、ということですね。
そしてそれは誰にでもできると。多くの成功者は同じことを言っていると思います。
クロックが、苦しかった時期に学んだ「問題に押し潰されない方法」があるといいます。
それは「独自に開発した自己催眠法」です。
まず頭の中に黒板をイメージする。緊急のメッセージで埋め尽くされているが、黒板消しを持った手が、それを端から消してきれいにしていく。頭の中をこれで空っぽにした。
これはクロックが忙しいハードワークの日々の中で編み出した、独自のリラックス法だったのでしょう。
やはり成功にはハードワークが最低条件だということを思います。
体力つけないといけません。
最も多くの億万長者を産み出した男レイ・クロック
レイ・クロックは、マクドナルドのフランチャイズとして多くの人を成功させてきました。
クロックは成功の秘訣をこのように述べています。
「ガッツとそれを持続させる力が我々のレストランで成功するためには必要だ。特別な経験や才能は必要ない。常識を持ち、目標に向かっていく強い信念と、ハードワークを愛せる人物なら誰でもできるのだ。」
特別な才能よりも、目標に向かう信念とハードワーク。
勇気づけられるとともに、才能を言い訳にできない厳しさも感じます。
結局、ハードワークなんだなと思います。
ワンピースの尾田先生は「才能か努力か、という言い方には問題があると思うんですよね」と言っていました。
「(鳥山先生などの成功する人は)結局みんな努力家じゃないですか」と。
才能でなんとかできることなんてほとんどないのかもしれません。
世界には教育を受けた落伍者があふれている
「やり遂げろ――この世界で継続ほど価値のあるものはない」とクロックはいいます。
さらにこう続きます。
「才能は違う――才能があっても失敗している人はたくさんいる。
天才も違う――恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。
教育も違う――世界には教育を受けた落伍者があふれている。
信念と継続だけが全能である。」
素晴らしい詩です。
「信念と継続だけが全能である」
これほど勇気づけられる言葉はありません。
まとめ
以上、『成功はゴミ箱の中に: レイ・クロック自伝』をご紹介しました。
レイ・クロックの哲学は、「人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分次第」というものです。
これは希望であると同時に、厳しさでもあると思います。
アメリカ風の表現ですが、日本風にいうと「根性見せろよ」ということでしょうか。
ガッツと信念、ハードワークの継続、という誰もができるはずだけど、誰もが避けたい習慣。
それが成功の秘訣だというのは、身が引き締まる思いがします。
成功を夢見るすべてのビジネスマンに本書をおすすめしたいと思います。