啓発本

『嫌われる勇気』の名言を紹介します

今日は、岸見一郎さんの『嫌われる勇気』を紹介します。この本はアドラー心理学を紹介する対話本です。"青年"と"哲人"の二人の対話形式、つまり話し言葉ですので非常に読みやすい本です。

この本は、幸福論です。幸せとはなにか?その答えが書かれています

わたしがこの本を読むときに立てた問いは、

「幸福とはなにか?幸福になるにはどうしたらいいのか?」

です。

その答えが、『嫌われる勇気』には書かれています。

幸福とは貢献感である

「幸福とは貢献感である」

これが結論です。以上です。これが理解できたら、もうこの本(『嫌われる勇気』)を読む必要はありません。

解説します。

アドラーは、人間にとって最大の不幸は自分を好きになれないことだと断言します。では、どうすればいいのか?

わたしは共同体にとって有益である」「わたしは誰かの役に立っている

という思いを持つことだといいます。共同体というのは職場とか家族とか地元の集まり、なんでも共同体ですよね。

この思いが「自らに価値があることを実感させてくれるのだ」と、アドラーはいいます。

とはいえ、「人に役に立ちましょう」という考え方自体は、別に新しくないですよね。小学校でも言われそうです。

ここからがアドラーの考えのユニークなところなのですが、

この場合の他社貢献は、「目に見える貢献でなくともかまわない」というのです。

あなたが、実際に役立っているかどうか判断するのは、他の人であって自分ではない、

「わたしは誰かの役に立っている」と自分で思えればそれでいいと言います。

つまり、「貢献感」を持つこと。

幸福とは貢献感である」。

これが、幸福の答えだといいます。

以上で、『嫌われる勇気』の結論はお伝えできたたのですが、

他にもわたしが印象的だった箇所を続けてご紹介したいと思います。

人生の目標は共同体感覚

アドラー心理学は「人生の目標は共同体感覚」だという前提があります。アドラーに言わせると、人生はその目標を叶えるためにあるのだという信念があります。それが義務であり、幸福な生き方であるという考えです。

アドラーの特徴は断言することです。

「人生の目標は共同体感覚である」「最大の不幸は自分を好きになれないことだ」など。

断言すると力を感じるというか、胸に響きます。

もちろん、納得がいかない方もいると思います。そう思われる方はぜひ、『嫌われる勇気』を頭から読めば、きちんと説明されています。納得できるかもしれません。非常に読みやすい本です。

アドラーが言う「共同体感覚」を得るために、行動面の目標と心理面の目標があります。印象的だったのでご紹介します。

行動面の目標

  1. 自立すること
  2. 社会と調和して暮らせること

この行動を支える心理面の目標

  1. わたしには能力がある、という意識
  2. 人々はわたしの仲間である、という意識

自分に価値があると思えること、自分はここにいてもいいんだと思えること、この2つが人間の幸福だと、アドラーはいいます。

普遍的な人生の価値観かなと受け入れられるように思います。

自分に自信があって、周囲から受け入れられていたら、それは幸せですよね。

ダンスするように生きる

もう一つ、「ダンスをするように生きる」という考え方を紹介します。

「人生とは、連続する刹那」だとアドラーはいいます。引用します。

われわれは「いま、ここ」にしか生きることができない。

ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していれば、それでいい

「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てよ

「いま、ここ」を真剣にいきること、人生とは「いま、ここ」の連続でしかない。

人生は「いま」の集合だから、「いま」を真剣にいきれば結果的に「いい人生」になるということだと思います。

言われてみれば当たり前のことですが、力強い言葉で断言されると胸に響きます。

まとめ

以上、岸見一郎さんの『嫌われる勇気』をご紹介しました。

幸福とは貢献感である、というものすごくシンプルで力強いメッセージでした。

今日のtodoは、

「いま、ここ」に強烈にスポットライトを当てて生きる

です。

『ユダヤ人大富豪の教え』の「目の前のことを楽しんでがんばる。」という学びにも通じると思います。

名著の教えは共通するところがあることに気がつくことがあります。

幸福とは貢献感

『嫌われる勇気』でした。

幸せになりたいすべての人に、この本をおすすめします。

-啓発本
-, ,