経営

『プロフェッショナルマネジャー』ハロルド・ジェニーン (著)_その②

プロフェッショナルマネジャーの第4章以降の内容を読みました。

今日は、そこからわたしが特に印象に残った学びをご紹介します。

経営者は経営しなくてはならぬ

経営者は経営しなくてはならぬ!

経営者は経営しなくてはならぬ!

経営者は経営しなくてはならぬ!

何べん言ったら本当にわかってもらえるのだろう?

『プロフェッショナルマネジャー』ハロルド・ジェニーン著

経営者は"経営"しなくてはならない、とジェニーンはこれ以上ないほど強調します。

「"経営(する)"とはなにかをなし遂げること」

「(マネージャーが)努力するに値することとしてやり始めたことをやり遂げることだ。」

「もしその結果を達成することができなければ、その人は経営者ではない」

「なにもきみがウスノロだとか、だめなマネジャーだと言うつもりはない。良いとか悪いとかでなく、とにかくマネージャーではないということだ」

マネジャーとは結果を達成する人のことを言うのだ、とジェニーンは断言します。

やり遂げる人はマネージャーで、やり遂げない人はマネージャーではないといいます。

実に厳しいです。

「ひとつの対応がうまくいかなかったらつぎの対応を、そしてまたつぎの対応を・・・目標に達成するまで試み続けたからである。それが"経営する"ということなのだ。」

問題を解決するのがマネージャーであって、解決できないのはマネージャーではないのです。

問題が現れてもつぎの対応をする、さらにつぎの対応をする、それをいくらでも諦めずに投げ出さずに繰り返すのだといいます。

それが経営だと。

リーダーとして、弱いことは最低である

「いつでも私は仕事をするのが楽しかった」「仕事はゴルフやテニスやヨット乗りやダンスや、その他どんなものにでも引けをとらないぐらいおもしろい」

「私は1日に12時間あるいは16時間働くこともあり、・・・」

ジェニーンの経営哲学の根底にあるのは、不断のハードワークです。それだけハードワークができるのも仕事がおもしろいからです。

これだけおもしろい仕事に取り組んで成果が出たらそれは楽しいですよね。

成功している人は、みんなそうですよね。才能もあるけど「成功者は結局みんな努力家/ハードワーカー」なのです。

さらにジェニーンは「余分に働くことの理論的根拠」を例えで説明しています。

同等の知能と能力を持つ二人の人がいた場合、

1日8時間働くAさんと1日12時間働くBさん、それぞれ10年間働き続けました。

Aさんは10年、Bさんは15年に匹敵する経験を積んだことになる、どちらを雇いたいか?とジェニーンはいいます。

人を解雇することについてもリーダーの責任だとジェニーンはいいます。

「遺憾ながら、ただもう働きたがらない人間はどこの会社にもいる」とジェニーンはいいます。

わたし自身の過去や現在の職場での経験を振り返っても、残念ながら能力と意欲のない人はいました。

そうした人を解雇するのもリーダーの責任だといいます。

「だれも自分のリーダーが、無知、不決断あるいは弱さから、無能を甘やかすことを望みはしない」

「弱いリーダーについていきたいとはだれも思わない。リーダーとして、弱いことは最低である」

そのとおりですよね。

自分たちが必死で働いているのに、

明らかにやる気のない人が同じ職場で同等の給料をもらっている状況、を喜ぶ人間はどこの職場にもいません。

それに対処できないリーダーに愛想をつかして、やる気のある人間から去っていくでしょう。

だからこそ「弱いリーダーは最低」なのです。

上司ではなく、状況があなたに対処を要求している

「いつでも状況に関する事実がその当事者に対処を要求しているので、私(が要求しているの)ではない」

これも名言だと思いました。

たしかにそうです。

上司から命令されているように感じるけれど、実際には仕事を達成するためにやらなければならないこと、

その状況が我々に対処を要求しているのです。上司はそれを見抜いて指摘しているだけ、という見方もできます。

とはいえジェニーンはこうもいいます。

「本人が納得できないことをせよとはけっして命令しない」

人に何かをするなと命ずるのは構わないが、本人が納得しないことをさせたかったら納得するまで説得しなくてはならないのだといいます。

これはそうですよね。いくら上司の命令でも意義を感じないこと、やる必要性が納得できないことをやれるかといったら、身を入れてやるのは不可能だと思います。

「そこに穴掘を掘れ、そして埋めろ」と言われているようなものです。それは拷問ですよ。

「重要なのはだれが正しいかではなくて何が正しいかだ」

これも名言です。誰の意見であっても、正しい意見に大して自分を曲げる、考えを改める器量を持ちたいものです。

それがいい組織というものではないでしょうか。

まとめ

以上、本日は前回に引き続き『プロフェッショナルマネジャー』の学びを紹介しました。

今回もいくつもの名言がありました。

そして、なんとその②でも書き終わりませんでした。

その③に続きます。

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