今日は『フロー体験入門―楽しみと創造の心理学』M.チクセントミハイ (著)を読みました。
チクセントミハイはアメリカの心理学者で作家です。正直、難しい本でしたが、自分にとってはいい学びがあったので書き残したいと思います。
フロー体験とは「ものすごく集中している状態」
フロー体験とは、簡単に言うと「ものすごく集中している状態」のことです。引用します。「時の経過と自我の感覚を失う。代わりに、われわれは行動をコントロールしているという感覚を得、世界に全面的に一体化していると感じる。」
フロー体験をしているときに、潜在能力が開放され、最も力を発揮できる。また、最も深い楽しみの体験であると著者はいいます。
3つの時間
人間の時間には3種類の時間があるといいます。
①生産的活動:仕事や勉強
②生活維持活動:家事や食事
③レジャー活動:読書、社交、何もしない時間
この3つの時間のうち、フロー状態になるのは③が大事だといいます
「自分たちの潜在能力に気づくことができるのは、することが何もないときだけ」
「潜在能力を開発せよ!」というメッセージを使います。
仕事だけでなく家庭も大事にしよう!
「家族関係にフローを見つけることは、仕事におけるのと同じスキルを要する」と言っています。
つまり、仕事だけでなく家庭も大事だということです。
「結婚には、セックスよりも会話のほうが重要」という言葉も引用されていました。
一緒に同じ活動に取り組む時、家族をむず日つけるフローの機会が増大する。
やはり、夫婦で同じ活動に取り組む時間をもつことが夫婦円満の秘訣なのですね。
自己目的的パーソナリティー
自己目的的パーソナリティーとは、「それ自体のためにものごとを行う個人」。
自分のしていることが本質的に重要で価値あるものと感じる人。
自己目的的にフローを感じられる人生のほうが、受身的レジャーを消費して過ごすより、ずっと生きるに値する
これが本書のメッセージです。賛否両論あると思いますが、作者の主張がこれです。
自己目的的な人は、「物の所有、レジャー、権力や名声といったものをほとんど必要としない」といいます。
仕事のクリエイティビティにはフロー体験が必要だといいます。
わたしも、自己目的的な人でありたい。
人生の満足度を上げたいと思います。